会長挨拶
日本福祉大学同窓会会長 奈良 修三
日本福祉大学同窓会は2025年に設立70周年を迎えました。2023年の大学設立70周年に続き、卒業生の「よりどころ」として役割を果たしてきました。
今、日本を取り巻く情勢は「ふつうの暮らし・日常生活」ができなくなっている人たちがたくさん存在し、悲しいことに大勢の人が尊い命を落とすという現実があります。一日も早い平穏が訪れるよう願わざるを得ません。
私達の生活では、2020年に発生した新型コロナウイルスは、瞬く間に世界を席捲し、世界中が大混乱に追い込まれました。大学に入っても授業はオンラインばかり、高校では卒業式も修学旅行も入学式も全てがなくなり、ソーシャルディスタンスとマスクの世界でした。4年を過ぎようやく同窓会活動も盛んになってきています。
日本福祉大学同窓会は福祉や医療、企業などで働く人達を繋ぎ、幅広い分野で活躍する同窓生を支える場として活動してきました。互いに励まし合い、学び合いながら自己成長し仲間づくりを発展させることに寄与してきました。
大学は2025年4月に工学部を開設し9学部6研究科という総合大学に発展してきています。しかし物価高で食材や日用品の値上げは続いており、主食の米すら自由に買うことすら大変で在学生の生活を直撃しています。同窓会の取り組みとして、まず、在学生の学ぶ環境を支援していこうと21~23年度までの3年間、知多地域同窓会を中心に「食生活応援プロジェクト」として食材、日用品を各キャンパスで配布し通学在学生を支援しました。2024年度には「生協食堂半額キャンペーン」として美浜、半田、東海キャンパスで何を食べても半額という「食に対する支援」を行い、大勢の在学生に喜んでもらえました。2025年度も6月23日(月)~27日(金)に半額キャンペーンを行い、前年度を上回る利用実績となりました。
また、地域の同窓会活動では、通学卒業生と共に通信卒業生の力が発揮され、就労現場を熟知している通信同窓生が同窓会活動をリードする姿があちこちに見られます。
同窓会設立70周年記念事業として、2025年11月2日(日)に東海市芸術劇場で記念講演会を行い、東海キャンパスで祝賀懇親会、地域同窓会や認定同窓会などの独自企画イベントが繰り広げられる大同窓会を開催します。それに先立つ11月1日(土)には、美浜キャンパスの福祉大学祭にコラボする形で前夜祭となるキャンプファイヤーを実施します。
2027年に社会福祉学部は美浜から東海キャンパスへ移転となります。ますます発展する大学と共に大学を支え自らの活動を活発に行う同窓会として歩んでいきたいと思っています。